心を覆いつくす虚しさ

28日早朝に起きた川崎殺傷事件で被害にあわれました皆さま、ご家族の皆様に心からお見舞い申し上げます。
お身体のご快復とお心の傷も癒えますようお祈りします。
また、突然に命を奪われた前途ある方々に謹んでお悔やみ申し上げます。
ご家族の皆さまの悲しみはいかばかりか、どうか少しでもお心癒やされますように。
ほんとうに、つき並みな言葉しか思い当りません。
28日の夜になって容疑者の氏名が公表されました。
事件の第一報ですでに容疑者がその場で命を絶ってしまったことは発表されていて、そこからじわじわと、容疑者の名前の公表からそれは一気に、私の心の中に虚無感が広がりいっぱいになりました。
きっと皆さん同じお気持ちだったのではないでしょうか。
当事者である被害者やご家族の皆さんはどこにその怒りをぶつければいいのか・・・。
また、そのような形で最愛の人を亡くしたご家族は、その事件の背景やなぜ起きてしまったのかという真実を一番知りたいと思うそうです。でもそれもできない。
容疑者の家族も悩んでいて、もともと実の子ではなく弟夫婦の子供だったけれど、弟夫婦の離婚を機に引き取って育てていたそうで、容疑者にいつも気を遣いながら過ごしていたようなお話・・・。
第一報のあまりの凄惨さに驚き、その後の報道で少しずつ状況があきらかになっていますが、やり場のない想いは消えることなく、続いています。
このやり場のない想い、虚無感。
 
容疑者の名前。
50年以上生きてきて、久しぶりに生きている実感を感じたのは自分の死を決めてから。
わずかな時間の流れの中で、彼は彼が望むように行動し実行する自分を感じながら最後の目的を果たした。
気が付くと彼はとても大きくて強そうな黒いロボットマシンのようになっていた。
全貌をみた瞬間、しかしそれは音もなく破れ砕けるように消えていき、そのあとには小さく膝を抱えて泣いている少年がいた。
ほんとうに誰も幸せになっていない。
被害にあわれた方々は階層がちがい、天界の使者に護られながら、離れたところからそれをみている。